第3回の珠洲市では、珠洲市音楽協会と一般社団法人熱中学園の共催の形で実施した。
2025年3月16日(日)12時から、フロアーコンサートで盛り上がる中「ラポルトすず」には続々と地元の参加者が詰めかけ、12時30分の開場前から長い列ができた。「ラポルトすず」は2003年に開設した540人収容の珠洲市の多目的ホールで能登半島でも有数の演奏会場であり、震度6強の地震にも耐えた。珠洲音楽文化協会はここで毎年スプリングコンサートを重ねてきたが、昨年は中止せざるを得なかった。今年はその46回目として、 ‘のと・おん’ との共催で復活した。そして今年、珠洲市音楽文化協会は創立50周年という記念すべき年だった。。
中核となるすず吹奏楽団の他、子供から中学、高校、社会人の合唱グループ、吹奏楽グループ、そして「天地人」の各演奏そしてコラボ演奏と、満員の会場は終演17時までほとんど帰る人もいない盛況ぶりで、「ラポルトすず」開設以来の記念すべきコンサートとなった。
パンフレットから:すず吹奏楽団
結成14年目を迎えることができました。令和6年1月1日の能登半島地震発生後、何をどうすればよいのかも分からず、ただただ時間だけが過ぎていきました。そんな中、何人かの団人が音楽の力を信じ、避難所等で独自の演奏活動を行い、被災した皆さんに勇気を与え続けていました。5月、「この団を無くしてはいけない」との思いで練習を再開しました。
活動は思うようには進みませんでしたが、1人、2人と活動を再開する人が増えていったことは大変嬉しく、力強さを感じました。
9月に起きた奥能登豪雨は私たちの生活や活動にさらに追い打ちをかけてきましたが、10月27日には「珠洲吹奏楽祭2024」を開催することができました。その後も互いに助け合い、今日を迎えることができています。(以下省略)
13:00 開演 17:00 終演
会 場 ラポルトすず 大ホール
来 賓 珠洲市長 泉谷 満寿裕
珠洲市教育委員会教育長 吉木 充弘
株式会社内田洋行 取締役常務執行役員 小柳 諭史
出 演 「天地人」 大間 ジロー HIRO KUROSAWA
地元参加 のとキッズコーラス 珠洲市民合唱団 珠洲フラウエンコール
秋吉ママレモンズ すずカルテット OBKトリオ
緑丘中学校吹奏楽部 飯田高等学校吹奏楽部 すず吹奏楽団
1.実行委員長挨拶 南方 治
第46回スプリングコンサート開催にあたり、音楽の力を信じて、たくさんの皆様の参加と、「天地人」、株式会社内田洋行、一般社団法人熱中学園への謝辞があった。
2.来賓挨拶 珠洲市長 泉谷 満寿裕
震災から2年目を迎えて、これほど大勢の市民が集う会に感謝し、音楽の力で楽しく過ごし、仮設住宅の生活の苦労などありますが希望を持って進みましょう、行政も頑張っていきます。
3.来賓挨拶 株式会社内田洋行取締役常務執行役員 小柳諭史
(株)内田洋行は今のかほく市(以前の宇ノ気町)でコンピューター製造を行ったご縁があり、一般社団法人熱中学園の ‘熱中小学校’ プロジェクトを支援してきたご縁から「のと復興音楽ツアー」を協賛している。「天地人」と地元音楽愛好家の皆様とのコラボが楽しみです。
4.第1部 コーラス
のとキッズコーラス
珠洲市民合唱団
珠洲フラウエンコール
秋吉ママレモンズ
5.第2部 演奏
すずカルテット
OBKトリオ
緑丘中学校吹奏楽部
飯田高等学校吹奏楽部
すず吹奏楽団
6.第3部「天地人」&合奏
M01:雪奉り(ゆきたてまつり)
M02:Mirai~Human Being
M03:RYDEEN
M04:千秋の焔(せんしゅうのほむら)
M05:雲漢(うんかん)
合奏 情熱大陸
上を向いて歩こう
ふるさと(指揮 藤井真哉)
最後は会場の皆さんとの合唱で涙する人も多い中、5時間を通して満員の会場は感激に包まれた。練習の成果とともに、能登復興への思いが高まってくることを会場の皆さんが感じた涙で、地元の皆様中心の企画が良かったと再認識した会になった。








