のと復興音楽ツアー縁起

もう14年経過した東日本大震災、あの時たくさんの日本人が「自分に何かできることはないか?」と自問したと思います。私は震災発生2か月後に赤坂のマンションの一室に英知を集める場「オフィス・コロボックル」を開設し、ボランティア先生とともに地方の社会人人材育成プロジェクトとして‘熱中小学校’を立ち上げました。それから10年、熱中小学校の活動の中でも宮城県丸森復興分校の開校はその名のとおり2019年10月に台風19号が阿武隈川の氾濫で多くの犠牲者を出した直後に開校を決意しました。翌年7月には開校を控えた熊本県人吉球磨地区が深刻な水害にあってしまいました。ひとよしくま熱中小学校開校には近隣の宮崎県こばやし熱中小学校を中心に現地復旧作業やクラウドファンディングで翌年の開校を熱中全員で応援した経緯があります。

ひとよしくま熱中小学校開校のクラウドファンディング支援を目的に2020年8月には丸森復興分校はオープンスクールを開催、まきりかさん作詞作曲、大間ジローさん編集、山田直記さんの歌による応援歌‘LifeLong Learners’をあぶくま荘で披露しました。

(Samueru Leeさん制作)

その後、丸森町の「伝承館」での「天地人」の演奏会が行われます。丸森町では東日本大震災の地震、その後の風評被害、洪水、そして再び地震と休みない災害に緊張が続いていました。道路や住宅修繕と物理的な復興は見えてきても、失なわれた命や時間の空白を癒し、切り替える力が欲しい。‘Lifelong Learners’、「天地人」のコンサートを通じて’音楽の力‘を確信することができた瞬間でした。元オフコースの大間ジローさん率いる「天地人」自身も東日本大震災で被災し、その後東北で「やってまーれ!」の声を集めながらずっと復興支援コンサートを行って来たのです。さて、2024年1月1日に起きた能登半島地震ですが、

まだ交通や地元の方々状況を考えると現地では時期が早いということで、2024年6月6日にご縁のあると富山県高岡市の国宝瑞龍寺で地元の音楽家と‘天地人’の共演が実願しました。

瑞龍寺の成功から能登半島現地での実施について株式会社内田洋行の協賛支援を得る事ができ、石川県からも後援いただいて能登半島の自治体を音楽でめぐるツアーを開始することになったのです。‘のと・おん’ブランドやロゴ、ポスター、チラシなどの企画とデザイン体制も出来上がり、第1回は2024年11月にオーケストラ団体‘ウインドオーケストラのと’との共演を能都中学校の体育館でできることになりました。

プレスレリースも終わり11月8日の第1回能登町に向けて、という9月に能登半島は奥能登豪雨に襲われてしまった。そして2週間後現地から延期の希望が告げられました。

「せっかく盛り上がった機運を冷めさせない」という趣旨で10月18日に渋谷でKICK OFF演奏会を実施しました。(当日の模様は演奏は以下からご覧ください)

そして今回2025年2月9日(日)能登町を皮切りに七尾市、珠洲市、輪島市の4か所で‘のと半島復興音楽ツアー’計画がまとまりました。いずれの回も

1.地元が主体になって 2.子供から大人までの地元音楽愛好家が参加し 

2.その土地で特徴ある音楽グループによる多様性を特徴とし

音楽の力で「創造的復興」を考えるというビジョンを持って「天地人」の皆様、協賛いただいた株式会社内田洋行、後援いただいた石川県や自治体、地元演奏家の皆様と前へ進んでまいります。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

のと復興
音楽ツアー
のと・おん

全7回で開催される復興ツアー
「のと・おん」開催の様子を配信。
元オフコースの大間ジローさん率いる「天地人」が
音楽ツアーで能登半島を訪れます。

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