今日の一汁二菜(3) 夏野菜の ‘ボンクラ’カレー ―レトルトプラスの世界
私は、レトルトカレーはインスタントラーメン等と共に我が国の素晴らしい開発食品だと思う。今やスーパーには100円から800円くらいまでのレトルトカレー製品が棚にあふれているが、地方に行っても特産の商品カレーが必ずあるから、日本全国では最もポピュラーな食品パック商品ではないかと思う。宮城県丸森町いなか道の駅 ‘やしまや’ さんのタケノコカレー、和歌山県すさみ町のイノブタカレーなど、お土産で買っては独自に具材を加えて楽しんできた。僅か15分くらいの台所作業で、オリジナルに加えて全く別のカレーライスの世界が味わえる魅力があるのだ。
この楽しみは適当な具材を加えて、1人前のパックが十分2人前のカレーになる経済性にもある。この2人分への変身と鮮度の良さを加えて、私は ‘レトルト・プラスの世界’ が大好きだ。特に今の時期に畑で朝取りした夏野菜を加えた朝のカレーが最高だ。
レトルトカレーの弱いところは、鮮度を感じさせる野菜の具がないこと。ジャガイモはともかく、そこを補完すべく畑に向かう。
梅雨時の畑は、胡瓜、茄子はちょうどいいのだが、トマトはまだ青いがこれも面白い具になるとした。
さて、レトルトカレーは今回は誕生から55年の大塚食品の「ボンカレーゴールド辛口」とした。ボンカレーはレトルトカレーのルーツであり、大量生産もあって、200円以下と安い。私は他のレトルトの場合はまず玉ねぎを刻んでオリーブオイルであめ色にするのだが、ボンカレーはそれが売りになっていて、省略できる。
刻んだ胡瓜、茄子、青いトマトを、ニンニクとショウガを少々加えてオリーブオイルで炒めた後、私は少し水っぽいカレーが好きなのでボンカレーと水を少し加えて煮込んでいく。棚が狭いスーパーだったりすると、どうしても子供も食べられる中辛、甘口、割安感の出る牛肉入りのものが多い。最近の野菜もサラダ調でえぐい味は少なくなっていて全体に甘い世界になっている(辛口のボンカレーの上に超辛口が用意されている)。
添え物のラッキョウは買った生ラッキョウを家で漬けたものだ。
さて、味噌汁は昨日の豆腐入りに湯掻いた小松菜を入れてできあがり。
そんな ‘ボンクラカレー’、朝からいただきます!