第5章 神保町とデジタルの狭間に生きる曼荼羅な人―外ノ池祐太さん

 外ノ池祐太さんは「メナムのほとり」、「マンダラ」のブランドを持つ(株)西インド会社の社長さんだが、IT会社も経営する。それも画像処理やAIという最先端ソフトの世界である。

 飲食関係は、有名なお店でもコロナ禍では想像できないご苦労の日々だっただろう。そして今のIT業界では仕事はどんどん増えるものの、人の定着や育成、確保はこれも経営者にはとんでもない時代だ。

 こんな難しい全く異端の世界のストレスの中でも、外ノ池さんは2023年1月21日(土)熱中小学校丸森復興分校の教壇に来てくれた。

 外ノ池さんの授業は「インドとカレ―」

 お父様は20歳、ご自身は10歳、お嬢さんは2歳で初めてインドに行ったそうだ

 個人的な話になるが、私の奥歯(3本やり直し)の治療で行きつけの中目黒の歯医者で麻酔をかけられてはいるものの、‘キーン’という目に見えない道具で30分も口を開けているときに想像していたのはあの「マンダラ」のランチで食べた‘ナン’のふっくらと優しい感触だった。

「マンダラ」の ‘ナン’ と ‘ベジタブルカレー’ ランチセット

 治療が終わった後、「あと1時間は麻酔が切れませんので」という声を背に、私は神保町に向かい、その日は「メナムのほとり」でタイ料理のランチを食べた。

 外ノ池さんのレストランは神保町(いわゆる神田界隈)をベースにして、今では中国少数民族料理など多様なレストラングループになった。

「メナムのほとり」の ‘グリーンカレー’ のAセットランチ

 地下鉄の神保町駅を出ると、昔ながらの古本屋、出版会社が並んでいる。ここは昔から学生の町として、喫茶店でも安くて美味しいカレーが食べられるということから始まったのではなかったか、今では ‘カレーグランプリ’ 発祥の地としてそのブランドが継承されている。

(株)西インド会社の ‘マンダラ’ のレトルトカレーは全国で7秒に1個売れている
そうだ

 昨今、神保町には高層マンションが建ち、古本屋が小さく、低く見える町に外ノ池さんのお店は次にどんなアジア料理を検討しているのだろう。エスニックから発展してジンギスカン料理のお店もある。 たびたび行った、十勝の ‘平和園’ や ‘白樺’ といった北海道のジンギスカン料理との違いを、次回は「神保町マカン」の夕食コースで試してみよう。

外ノ池祐太さんのインタビュービデオはこちら:

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